日本農産加工株式会社

北海道産玉ねぎ作況報告

今年は5月の定植時期が低温となり、例年に比べ定植が1〜2週間遅れるスタートとなりました。
また、北海道管内で最大の玉ねぎ産地である北見地区は、6月に1500haが雹害に遭い、
400haの圃場を廃棄し牧草等に変えるという事態がおきました。被害に遭わなかった圃場に
ついては順調の様ではありましたが、降雨の為、水やけした部分も見られ、その後4日程強い
雨が続いた影響が懸念されていました。

空知・岩見沢地区では、定植期が13日程度遅れており、中生、晩生の生育も悪く、7月下旬
でも
畝間が見える状況となり、生育が非常に心配されていました。

7月から8月中旬(お盆前)までは、高温・少雨という好天でしたが、北見地区においては、
廃耕
400ha分の追加生産を行うも、生育不良で回復には至りませんでした。
また、空知・岩見沢地区においても、定植の遅れを取り戻せず、小玉傾向という予測でした。
更に、お盆以降雨が降り続くようになり、益々見通しが悪くなりました。その後も雨は断続的に
降り続き、
9月になると台風12号の影響で大雨、冠水する圃場も発生しました。翌週に入って
も台風13号の影響から雨がやまず、悪天候が続きました。

例年、817日〜18日に空知地区の玉ねぎが初入荷するのですが、悪天候から収穫が遅れ、
今年は
23日が初入荷となりました。また、その後の入荷量も例年よりかなり少ない現状で推移
しています。

現段階では、北見・岩見沢地区が凶作だった前年比でマイナスという厳しい状況です。
北見地区では収穫遅れ
が出ているものの、収量については例年並みとの報告もあります。
しかし、現在のホクレンの出荷先への対応は、
生食向けが潤沢で、加工向けが逼迫する
配荷体制となっており、非常にアンバランスな状況です

このように北海道産玉ねぎの原料調達は非常に厳しい状況になっておりますが、
弊社としましては、原料玉ねぎを確保すべく全力で取り組んでおります。


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